医療診療 / オーソドックスな一般歯科治療 / インプラント / 小児歯科 / 快適な入れ歯治療 / 口腔がん検診 / ドライマウス / 食育指導 / アンチエイジング / 訪問診療 / 口腔ケアの横浜市南区の「はまの歯科医院」です。

電話番号045-251-4181
Since 2009.2.12
―お口は健康の入り口― 快適な生活は歯の健康です。

全身とお口との関連性

自分の口の中をみていると・・・

アンチエイジング歯科医療によるお口の中の変化

歯科診療案内の項目<アンチエイジング歯科医療・食生活改善まで>の提示したお口の写真は、院長である浜野弘規自身です。12年前(左の写真)はブラシングも散漫でプラークがついたままの状態、独身時代を謳歌していたので、食生活もバランスが良いとは言いがたく、歯肉も発赤・浮腫傾向です。歯科の大学・研究職に携わっていたとはいえ、とても口への関心はある状況ではないのはご覧の状態で、今でも歯科医療人としてとても恥ずかしい限りです。その後は歯科・口腔への意識も高まり、ブラシングの改善からプラーク環境は大幅に改善されました(真ん中の写真)。歯科衛生士の適切なサポートもあったことは大きな一因です。しかしながら、食生活は不規則、食欲のままに高カロリー系を好んでいたので、歯肉はすっきりせず、未だ赤黒さを伴った状態でした。結婚・子育てをきっかけに、今までの生活環境を改め、バランスのある食生活に慣れたせいか、2年後にはこのように歯肉も明るく、引き締まった赤みを呈していたことに気付きました。体調がよくなってきたのは、規則正しい生活と運動そして食生活によるものではないかと実感していたのですが、このように自身の歯肉も変化している状況は、歯科医療人としても、一般人としても新たな発見でした。

口の中の粘膜は赤いのは・・・

このように自分自身の歯肉の変化を観察しました。私たち歯科医療に携わる人間は、患者さんを「診る」お口の器官として、歯だけでなく、歯を支える組織の歯肉や口腔の粘膜も注目いたします。歯肉をはじめとするお口を被覆する粘膜の組織は、皮膚と同じ「上皮組織」です。では皮膚は通常は白いにもかかわらず、お口の粘膜はこのように「赤い」のはなぜでしょうかでしょうか?

組織学的な解説ですが、口腔の粘膜は薄い錯角化性の重層扁平上皮からなり、上皮下の粘膜を支える「結合組織」には、組織の栄養補給・創傷治癒のために最も重要な「血管」が他の粘膜に比して多くあるといわれています。これは、お口は食べるという動作などで刺激がより多く加わるため、いつもその刺激による栄養補給・傷の修復機構としての血液・血管が必要であるということだといわれています。特に歯を支える歯肉粘膜は、上皮直下まで毛細血管が豊富な血管網を形成しており(下の図)、多くの血液を供給しています。口腔の粘膜は皮膚のような厚い上皮ではなく半透明で薄いこと、豊富な血管構築が見られることから粘膜は赤く呈しているということです。この赤みは血管といっても過言ではありません。

風邪を引いたら顔が赤くなる・寒くなると頬が赤らんでくる・肝臓が悪いと赤らけた顔になる・・・病気や環境の変化で「血管・血液」の循環状況がお顔などに出てくることは皆様も経験があると思います。しかし、通常な日常生活の中で、お口は体の中のご自分の血管・血液が見られる器官とも考えていいかもしれません。前述したとおり、自分自身の口腔の写真も、今までのご説明から歯肉のその時の色調が、食生活を含めた体調をあらわしているのではないかと考えています。歯肉はより鮮明に現在の体の健康状態を反映しているかもしれない・・・ということです。

ページトップへ戻る

お口の中から体が覗ける・・・

では、「血管」が、なぜこのように体調のキーワードなのでしょうか??国民病ともいわれている「生活習慣病・メタボリック症候群」はその名の通り、ふだんの生活習慣(食生活、運動など)が、発症や進行に深く関わっています。高血圧症・高脂質症・糖尿病・肥満が代表的なもので、これらは「死の四重奏」と呼ばれ、もちろん単独でも恐ろしい病気ですが、重複すると命にかかわる危険が増しています。これらの疾患に深くかかわるのは「高血糖・高脂血・高血圧・動脈硬化」という体の状況です。検査などでわかるこれらの症状、全て血管・血液に関わっています。健康な血管・血液こそが健康のバロメーターといえるのではないでしょうか。

先ほどの話のように、歯を支える口腔の粘膜は、微小循環血管系が豊富にみられる組織です。科学的な根拠は未だ示されていませんが、私たちはこの歯肉の微小循環血管を観察することによって、歯周病だけではなく、体の状態もある程度はわかるのではないかとも考えています。

基礎医学が進んだ現在、糖尿病・肥満・動脈硬化・誤嚥性肺炎・心臓疾患といった全身疾患と、歯の病気・歯周病との相関関係が徐々に明らかになってきました。歯肉の軽微な慢性炎症(歯周病)を治すと、糖尿病も改善されるというメカニズムも解明され、その因子は、実は肥満の因子とも関連しているということもわかってきました。実際に、歯周病を治療すると血糖値も改善されてきたという患者さんの声を何度も聞いています。また、高齢者における口腔のケアが発熱・インフルエンザの感染予防につながっていることも明らかにされてきました。お口を取り巻く環境は、日常の生活に密着した状況を豊かに反映しているとも考えています。

全身と口腔との関連性の模式図

一日の間食(甘食)の量は、砂糖約20g(スティックシュガー・5gなら4本分、通常のスポーツドリンクー350mlに相当)が、推奨されています。

お口は健康の入口・・・

私たち歯科医院に来られる患者さんのほとんどの疾患=「むし歯」「歯周病」も、実は「生活習慣病」といわれています。主な原因がプラークという細菌成分であり、ブラシングなどの「予防」することが最善の策であることはよくご存じであると思いますが、実際に患者さんのお口の状況を拝見させていただくと、誘因である生活習慣の要素・口腔のケアや、甘いものといった食生活状況をなかなか改善できないことも、症状を拡大する大きい因子ではないかと感じることがしばしばです。患者さんだけではなく、前述のようにかくいう自分自身も、ブラシング・食生活といった生活習慣を改善するには、年月がかかりました。

糖尿病や高血圧症といった全身の生活習慣病、さらに日本の死因の上位にある「がん」疾患も、糖分・脂肪分・塩分などの食内容や食べ方など、「食事」との因果関係が強く指摘されてきています。「食べる」ことは歯の病気のみならず、体の健康バランスに関係していることは今の「健康ブーム」にも反映されていると思います。

快適に「食べる」「話す」「笑う」ことができるように「お口」の健康を担うのが歯科医の役目です。「お口は健康の入り口」という表題のもと、「噛む」だけでなく、食べたものが口を通しての「健康状態」が体に反映していることを日常の臨床の現場で感じる日々です。食べる時に感じる「味」、味覚の基本の5味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)のうち、「うまみ」を発見したのは日本人です。日本の文化は「食文化」とも過言ではありません。飽食の時代と言われて久しいですが、食べることこそ、楽しいことではないかと思っています。「飽食ではなく豊食をめざして」、「お口は健康の入口・・・」お口の健康から、快適な生活をお過ごしできることを願っています。

画像:味の旅

味の旅:浜野文夫著(全7巻)

はまの歯科院長の父であり磯子・浜野歯科医院の院長・浜野文夫が、自身の足と舌で感じた日本全国の「味の旅」です。昭和の文人らしい個性的な日本食文化満載の著書です。

はまの歯科医院の待合室で皆様楽しく読んでいただいています。また、随時「歯と食と山」のブログでもその一端をご紹介していきます。

ページトップへ戻る