唾液はとっても重要!=唾液の特性・5W1H
2025/03/26
病理学講座出身である院長・浜野弘規が、日常の歯科臨床から観るさまざまな病気について、その病因と対策を紹介します。

初回のコラムは、自分が最も興味のある唾液腺の役割―唾液(=つば)の話題です。
「おいしいものをみると口がうるおう」というように、日常の生活に唾液がなければ(いわゆるドライマウス)、食事はおいしくない・会話もうまく話せない、といった生活に大きく影響します。最近はインフルエンザ・コロナウイルスをはじめとした感染症への免疫作用を有する唾液の重要性も注目されてきあmした。今回は日常ではあまり評価していただけない唾液の基礎編=特性を5W1Hで解説し、口が乾くとお困りの患者様の話につなげたいと思います。
=唾液の生物学的特性(唾液の5W1H)
What―唾液とは何?
唾液腺で産生される分泌液です。99%が水分、残りは100種類以上といった多種の成分(無機質・有機質)です。
Why=唾液の役割は?
消化機能の入口である口の役割分担として、消化・潤滑・免疫作用などがあります。むしば予防の観点では、食べ物などを洗い流す洗浄作用、お口の酸性・アルカリ性を調整する緩衝作用、歯の表面/エナメル質を修復する再石灰化作用が重要です。
Where=唾液はどこから作られる?(図4)
3つの大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と5つの小唾液腺から産生されます。唾液腺周囲の毛細血管の血液から生じ、唾液腺本体の腺房細胞で原唾液が産生されるので、血流の確保が重要です。なので、血液のもとである水分補給が唾液を作る源泉です。
When=唾液はいつ分泌?
一日1.0〜1.5L分泌され、刺激なしの安静時唾液(0.3-0.4ml/分)と食事などの刺激時唾液(1-2ml/分)があります。
How=唾液はどのように分泌?
口の中(噛むほどに味がでる)、脳(おいしいものをみると口が潤う)からの末梢の刺激(5感)が脳の中枢に伝わり、自律神経にて分泌が調節されます。「おいしい」などゆったりした感覚は、自律神経の副交感神経が働くため、血管が拡張して水分・イオンが多いサラサラ系の唾液が分泌、口が潤うように感じます。「緊張」した感覚は交感神経が働くため、血管が収縮し、水分減少とタンパク分泌の促進で粘度が高まり、ネバネバ系の唾液が分泌、口が渇くように感じます(=固唾をのむ!)。
Who=予防のための唾液の分泌は?
唾液の豊かな感染防御作用で自身の体を病気から予防してもらうため、唾液の量を確保が重要です。「食べる/心が穏やか/おいしいと感じる」で脳の唾液分泌中枢から主に副交感神経が刺激され唾液が増量します。さらに唾液腺や口の周りの「マッサージ/運動」は唾液を産生する血流を促し、筋の緊張を緩め、唾液増加を促します。
次回の当院でよくお目にかかるドライマウスの患者さんの話をもとに、唾液の安定から安心できる生活がもたらされるお話をいたします。
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